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東方異聞奇譚 閑話:今夜のメニューは?
「お坊ちゃん方、今晩のメニューは何にしますか?」

 料理長は井東家の四兄弟に尋ねた。
 井東四兄弟は、年上から順にこたえた。

「肉」
「肉!」
「肉だ」
「おしゃかな」

 小さい余四郎だけ意見が異なるようだ。余四郎が魚を食べたいといっているんだ。竹、梅、わかっているだろうな。じろりと睨むと、松太郎はもう一度と弟たちにいった。


「魚」
「肉」
「肉」
「おしゃかな」

 しばしの沈黙の後、松太郎は怒鳴った。

「こぉらぁぁ、お前ら、空気読めよ! 魚だろう! 魚」
「俺は肉が食いたい」
「僕も肉食べたい」

 松太郎は梅三郎を往復ビンタをした。暴力に負けた梅三郎はひっぱたかれた頬を押さえながら、「魚」と訂正した。
 意見が異なる男は竹次郎一人になった。真っ向勝負をしても、竹次郎には勝てないので、松太郎は姑息な手段に出た。

「竹、肉ばっかり食っていたら、くそが臭くなる」
「くそはくさくて当たり前だ。いまさら、臭くなってどうする」

 竹次郎は譲らない。どうしても、竹次郎は肉が食べたいようだ。
 可愛い余四郎の目の前では負けられない。決死の覚悟で、松太郎は竹次郎の胸倉を掴んだ。

「余四郎が魚っていっているんだ。魚だろう」
「余四郎が魚でも俺は肉が食いたいんだ」

 長男と次男はボカスカボカスカと殴り始めた。八割方、竹次郎が勝つのだが、今回は珍しく松太郎が勝った。
 鼻血を拭いながら松太郎は料理長に注文をした。

「料理長、今晩のメニューは魚で」
「……魚でお願いします」

 ぼこぼこにされた竹次郎はうなだれていた。夕食のメニュー一つで、何故ここまでやられなければいけないのだ。何だか泣けてきた竹次郎だった。
 梅三郎もやりきれない表情でこたえる。

「うまい魚で」

 最後に、ニコニコ笑いながら、余四郎が告げた。

「お肉!」

 ……へっ?

 予想外の返事に松太郎は動揺した。

「よよよよよ余四郎、今なんと言った?」
「お肉!」

 元気よく、余四郎は告げた。

「余四郎がおしゃかなっていうから、お兄ちゃんは戦いに勝ち抜いたんだぞ」
「竹兄ちゃんがお肉食べたいってそんなにいうから、余四郎も食べたくなったの」

 戦闘機をも打ち落とす、無敵の笑顔で告げられたら、何も言い返せない。

「料理長、お肉で」
「何がお肉だ! 魚だろう!」

 痛い目をしてまで、食べたいものを変更させられた竹次郎は激怒した。
 そして、再び争い始めた。
 料理長は注文を改めて聞くことはせず、両方出すことにした。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 竹次郎のビジュアルがまだ決まっていません。(;つД`)
 梅三郎は大人になってからは性格が変わりましたw。多分一番かわったと思う。

 余四郎は本当に肉が食べたくなったのか、殴りあう兄たちの争いが見たかったのかは、
 余四郎のみぞ知る。

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